恵那山周辺 賤母山(767m) 2014年10月27日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:33 車止め−−5:35 橋−−5:35 斜面取付−−5:41 尾根に乗る−−6:25 708m峰−−6:49 賤母山−−6:57 尾根を離れる−−7:09 沢−−7:11 廃林道−−7:35 車止め

場所長野県木曽郡南木曽町
岐阜県中津川市(旧長野県木曽郡山口村)
年月日2014年10月27日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場「道の駅賤母」の駐車場が利用可
登山道の有無林道以降は無し
籔の有無倒木はあるが籔はほぼ無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント「道の駅賤母」横の林道を入口にし、西尾根のほぼ末端から尾根を辿って山頂へ至り、帰りは南尾根を下って途中で西へ下り林道末端に出る。西尾根周辺は遊歩道らしき道があるが尾根上に上がる道は無く適当に斜面を上がった。尾根上も道無しだがほとんど藪は無く歩きやすい植生が続く(たまに潅木あり、笹無し)。植林はされていないようで広葉樹、檜(アスナロ?)とも大木が多い。山頂も樹林の中で展望無し。下りに使った西向きの尾根は入口が急斜面で不明瞭で乗るのに苦労する。林道はほぼ廃林道だが崩壊はない




北側から見た賤母山 2つ目の車止め。施錠あり
賤母沢林道というらしい 朽ちかけた橋で対岸へ
右に上がる道を進む 適当に尾根に上がる。籔無し
目印。もう1種類あった 550m付近
708m峰 680m鞍部
710m峰直下 730m付近
賤母山山頂 賤母山山頂の看板。山頂標識は無かった
南尾根を下る 760m峰
南尾根にも目印あり  西へ下る
急斜面。目的の尾根を探す 尾根に乗る。籔無し
670m付近 650m付近
尾根末端近く。この先切れ落ちた雰囲気が 左の斜面を下った
沢に到着。水量少ない 尾根末端。予想通り崖で下れない
廃林道に出た。あとは林道歩き 往路で渡った橋
一般人向けの看板? 最初の車止め。施錠されていない


 賤母山は道の駅の裏山のような存在だがネットで調べたが登山道はない。ただし作業道はあるようで藪漕ぎ不要らしい。前線の通過で大気の状態が不安定で天気予報はよくないが、まだ雨は降っていないので出かけることにした。まだ周囲は暗い時刻だ。

 スタートは「道の駅賤母」のすぐ東側の林道入口。すぐに鎖の車止めがあるがここは施錠されていない。ただしそのすぐ先で施錠された車止めがあるので入口に車を置いて歩くのがいいだろう。

 その昔にゲートがあったらしい門を通過すると左手に沢を渡る橋が登場する。沢の水量は少ないので橋を使う必要は無いがせっかくなので使わせてもらう。でも木の腐食が進んでいて体重がかかるとしなる。折れやしないかと心配だった。

 対岸に出ると下流方向に明瞭な道と手すり代わりのロープが張ってあった。しかしこの道は沢に沿って伸びていて尾根に上がる気配がない。しかしすぐに右に上がる別の道が登場、階段まであるので安心して進めそうだ。しかしこの道もすぐに水平飛行に移ってしまい尾根に上がる気配がない。仕方ないので適当に斜面を上がって尾根に這い上がる。この付近は植林で地面付近の藪は皆無なので、自由気ままに歩ける。

 すぐに尾根に乗り、あとはこれを東に辿ればいい。尾根上に作業道があるかと思ったら何もなし。ただし藪も無いので全く問題なし。進んでいくと2種類の目印があったのでこの尾根で山頂を目指した人がいるのは確かだ。尾根末端付近は植林だったが、進んでいくと大木と呼んで良いような太い木が増えてくる。少なくとも昭和に入ってからは伐採された気配はない。

 まだ暗いので道なしの尾根を進むのはちと不安があったが、登りなので細かなルートファインディングが不要で迷うことはなかった。もちろん、念のため方位磁石で進行方向を確認しながら歩いたが。基本的に笹や潅木藪は無く地面が出ているので適当に歩ける。

 やがて雨が降ってきた。樹林の中なので最初はゴア無しで歩けたが、徐々に葉から雨粒が滴り落ちてくるようになり、ゴアの上着を頭とサブザックの上から被る。標高が低いのでまじめに着ると汗をかき、雨で濡れるのと変わりがないためだ。傘でも持ってくればよかった。たまに潅木が現れて濡れた葉が体に触れるので、ゴアで防護された背中から入ったりしてしのぐ。潅木はまとまって生えていることはなく、僅かな距離で通過可能。

 今朝は雨が降って天気が悪い影響もあり明るくなるのが遅いが、やっとライトが不要な明るさになった。でもデジカメのシャッター速度はかなり遅く手ぶれ注意。とはいってもあまり変わりばえのない風景が続くので写真撮影しても場所の判別が難しいし、写真撮影する気分になれない。。

 708m峰てっぺんはだだっ広くどこに尾根が続いているのか見た目では判別できず方位磁石の出番。真東に進んで尾根が明瞭化してくれば再び問題なく歩けるようになる。周囲に生えている木が大きいのでたまに大きな倒木あり。立ち枯れた大木もあった。

 概ね歩きやすい尾根が続き、山頂手前で偽ピークに騙されそうになったが、GPSの残距離がゼロではなく山頂は東と出たので進む。最後に少し突き上げたピークが賤母山山頂だった。

 山頂標識は無く鳥獣保護区の看板と目印テープがあるのみ。樹林に覆われて展望はない。藪は無く割と登りやすい山だったが、一般登山の対象になっていない山なのでしょうがない。ここは中津川のお隣だが長野県であり、鯉古山は阿岳等の中津川周辺の笹藪山でいくつも見かけた山頂標識もなかった。

 いや、これは過去の話であり、平成の大合併で旧長野県木曽郡山口村は県が変わって岐阜県中津川市に変わったのだった!

 帰りだが、往路を戻ってもいいがそれでは能がないので、南に伸びる尾根を進んで途中から西の枝尾根に乗って林道終点を目指すことにした。おそらく林道は廃林道化しているだろうが、尾根歩きのようなアップダウンはないし沢に沿って最短距離で林道入口まで行けるので効率の面ではいいルートだ。私がネットで調べた記録は全て西尾根を登った記録で林道を詰めた記録はなかったので、新しいルートとして参考にもなるだろう。

 雨が降りしきる中出発。南尾根も道があるわけではないと思うが藪が皆無で非常に歩きやすい。目印も点在するのでこちらから登る人もいるようだ。南隣の760m峰は顕著なピークですぐに判別できる。問題はこの先。このピークより僅かに進んだところから西側斜面を少し下ると目的の尾根が現れるはずだが、この斜面は藪は無いがかなりの急斜面。雨で緩んだ土で足が滑らないよう注意しながらジグザグに下りつつ下方に尾根が無いか注意しながら下っていく。幸い、この斜面も大きな木が疎らに生える状況で先の見通しが利くのがありがたい。私が下った地点は尾根よりもやや南側に行き過ぎたようで、北に戻ったところに尾根が見えてきたので北に横移動。無事に尾根に乗れた。

 これより先は顕著な尾根地形が続くし相変わらず藪が無いので割と歩きやすいが、尾根の分岐があるので目的外の尾根に入らないよう方位磁石で真西を定めて進む。進むに従って傾斜が出てきて、尾根末端が近づくとさらにイヤな予感が。どうも末端が切れ落ちて尾根上を進んだのでは降りられなくなる気配。もう沢は見えているので尾根上を進む必要は無く、傾斜がやや緩い左側の浅い谷地形を下ることにした。ここも藪無しの歩きやすい植生で、ジグザグを切って下り、無事に沢にたどり着いた。尾根末端は予感どおり崖状になっていて降りられない地形だった。

 ここに林道末端があるはずだがそれらしき地形が見当たらず、とりあえず沢を下流に下ることにする。水量は少ないので水のそばを好き勝手に歩ける。僅かに下流に歩くと橋が登場、これが林道だ。這い上がると草ぼうぼうで廃林道状態。轍の部分は草が少し薄いが、ゴアのズボンは履いていないので雨に濡れた草で裾が濡れる。どうせ帰ったら洗濯するから濡れてもいいけど。

 廃林道は草は生えているが路面状態は良好で平坦で歩きやすく崩れた個所もない。往路で使った尾根よりずっと楽に山頂近くまでアプローチできるし、所要時間も短いだろう。簡単にしずも山に登るなら林道コースの方がお勧めだ。

 やがて往路で橋を渡った付近まで下ると現役の林道に変わる。橋の少し上流に発電用の取水堰?らしき小さな堰堤があり、林道の使用はここまでらしい。鎖の車止めを2つ越えれば道の駅だ。


 

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